血と蟻

10いくつかのとき

部屋で延長コンセントを分解しようとラバーのところを縦において
でっかいカッターで切り裂こうとしていたら
当然不安定だからがくんと倒れて
サくっっと指を切った

鮮血が驚くほど凄いとんで

天井から
隣の部屋まで

見ればみるほど よくとぶんだ
と感心しながら
自分の血痕を観察していた

そうしたらいっぴきのアリんこが
僕の血をペロペロ舐めていた

アリって血を舐めるんだ と思った僕

血って舐めれるんだ と思った蟻


その夜は 

味をしめたアリの大群に運ばれると思うとおちおち眠っていられなかった

きっとそのアリンコが巣に帰って
僕の血の味をみんなに報告し

そんなに美味なら4階だけれどもみんなでいってみるか と
眠っている間に骨だけにされるのではないかと

ありえなくもないと

心配してしながらねむっていた


STAY COOOOOL C U SOOOOON

MTY


思えば最近だけじゃなくても
よく指を切っている
カニにアリ

それより

そういえば

大人になって
身体半分が蟻のクリーチャーに変貌したて触覚と牙がセンサーで動いていた僕から型が取られた等身大リアルフィギュア”MANTS”が
お台場に飾られていたのは
なにかしら影響があったのかといまこれを書いていて思い切り気がついた

キャッスル師匠がモデルの
マチネーの”ANTS”へのオマージュだった

それは東京ドームで飾られ
いまは多分八景島シーパラダイスにいるのだろう




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